【転職エージェントを使用するメリット・デメリット】元・エージェントが徹底解説

当ブログでは、にわたり医師の転職エージェントった私が、主にその目線から総合的な転職支援サイトや分野に特化し強みを持った支援サービスをご紹介しています。

またこれまでの経験などから失敗しない仕事・転職・人生のための情報発信もしています。
今後の医師のキャリアに役立つ情報をお届けしていますので参考にして頂けたらと思います。

今回の記事では、転職活動の時にエージェントを利用する際のメリット・デメリットについて徹底的に比較していきます。

転職エージェントを使用するメリット・デメリット

 

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利用するメリット

  • サポートサービスが全て無料
  • 客観的な立場でキャリアの提案をしてくれる
  • 非公開求人を多数持っている
  • 内部情報に精通している
  • 入職後のギャップを限りなく減らすことができる
  • 条件交渉をしてくれる

 

1.サポートサービスが全て無料

この後の項目で紹介するサービスも含め登録から内定、就業開始後も求職者側が金銭を支払うことは一切なく、全て無料でサービスを利用することができます。

また途中で転職活動を止めたとしても特に咎められることもありません。

 

2.客観的な立場でキャリアの提案をしてくれる

転職サイトで求人を見たり、無数にある病院のホームページの採用情報を一つずつチェックしていくのは膨大な時間がかかってしまいます。

本来の忙しい医師業務がある中で、検索に時間を費やすのは、賢明とは言えません。

そういった中から、エージェントはあなたの経験、希望に合う企業案件をピックアップしてくれます。

もちろん興味がある求人がない場合はその旨を正直に伝えれば問題ありません。自分で1つずつ探すよりも時間的に大幅な短縮になります。

また、自分では思いつかないようなキャリアや求人の提案をしてくれるので、新しい発見をすることがあります。

 

転職の成功例や失敗例が蓄積されていますので、キャリアに迷っている方ほどいろんな提案をしてくれるので、参考にしながら自らのキャリアを選択していくことがいいでしょう。

 

3.非公開求人を多数持っている

エージェント企業が保有している案件のうち、サイトに掲載されているのは「約5割」です。あとの5割は「非公開求人」といって、一般的には掲載されていない求人があります。

非公開の理由は色々ありますが、主には、医療機関が、求人を出していることを今務めているドクターに知られたくないからです。不特定多数に出さないことや秘密裏にすすめてほしいことが多く、院長や副院長案件や部長などの貴重な求人ほどその傾向が強いです。

 

こうした転職サイト上では探すことが不可能な案件を提示してもらうことで、

思っても見なかった求人が見つかることは多々あります。

 

4.内部情報に精通している

 

 エージェント会社は、定期的に医療機関に訪問して病院や常勤医師の雰囲気だったり、

実際の定着率だったりを信頼関係で聞き出していますので、それなりの情報を持っています。

また、実際に転職活動をされている医師から、転職理由を聞く際に、その病院のことお話が聞けるので、その情報がどんどん蓄積されていきます。

 

例えば、悪い点でいうと、上司が癖がある、入ってみたら条件が提示額と違う、、、

良い点でいうと、残業が少ないので定時に帰れる、子育てのために融通が利くなど、、

 

あまりにもひどい医療機関があれば、エージェント企業の評判にも影響するため、

その医療機関をマークしていますので、そのような医療機関は紹介しないようにしています。

 

5.入職後のギャップを限りなく減らすことができる

よくある先生方の転職理由のひとつに事前に提示されていた条件と入職後に実際の勤務内容や勤務条件が異なっている”ということがよくあります。

 

これは、お知り合いのお誘いや紹介会社を使わずに自主応募でいかれたりするケースで特によくあります。

 

・入職前に実際に提示されていた給与の提示額より200万ほど低かった

・事前に週4日の約束だったが週4.5日にされた

・オンコールでの呼び出し対応はなしで入職したが、入職後依頼された

 

などなど上記以外でもいっぱいあります。

紹介会社を通さずに転職する場合、多くは条件提示などは口頭で行われるので証拠もなく、この場合、求職者が泣き寝入りするしかありません。

 

転職エージェント会社は上記のことがないように、条件を書面で提示してもらうようにしているところが多いです。

要は、エビデンスをとります。

 

医師も診療では患者さんからクレームが入らないように最大限行いますよね。

それと一緒で、できる限り入職後に食い違うということがないように努めます。

 

内部事情のところでも書いたように、入職前と入職後と条件が異なる医療機関はマークしますので、そこは細心の注意を払うようにします。

 

入職前とのギャップですぐに辞めてしまうケースがありますが、

そうなると折角のキャリアに傷がつきますのでもったいないですね。

 

6.条件交渉をしてくれる、そのノウハウがある

 

これは、ケースバイケースですが、医療機関がぜひ条件を上げてでも入職してほしいと

 思っている際に、給与交渉を行うことがあります。

 

例えば、2つの医療機関の面談を行い、病院A:1300万、病院B:1400万とします。

病院Aのほうが雰囲気や症例など希望に合っている場合は、病院Aの年収1400万まであげてほしいとなと思うのは当然です。

 

しかし、医師として大先輩である部長や院長などに給与交渉をできるはずもないですよね。

エージェント会社を通していれば、エージェントがあなたの本音を聞き取って、できる限り医療機関に交渉してくれます。

 

もちろんどうしても上がらないこともありますが、

交渉できないよりはましです。

 

 

利用するデメリット

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  • 紹介先がすべてをカバーしているわけではない
  • エージェントによって対応に差がある
  • 連絡やメールが負担になる可能性がある

 

うまく付き合えば、あまりデメリットはありませんが、

あえて挙げるのであれば上記になります。

1.紹介先がすべてをカバーしているわけではない

 注意が必要ですが、転職エージェント会社に求人を依頼しておらず、公募のみ受け付けている医療機関もあります。

これは医局派遣で賄われている病院や公立系の病院が多いですね。

 

なので、転職エージェント会社の求人がすべての選択肢ではないという点は理解しておきましょう。

 

2.エージェントによって対応に差がある

過去にエージェントを使ったことがある方の中には、雑な対応をされたり返答が遅かったり、

中には音信不通になったなどの経験がある方もいるのが現実です。

エージェントも人間なので性格や経験にも違いがあります。

基本的には、どのエージェントも誠実な対応をされるのでご安心いただければと思いますが、どんなエージェントが担当になるか分からないので、複数のエージェント会社に登録しておくのも手の一つです。

 

3.連絡やメールが負担になる可能性がある

これは、あなたと転職エージェントの認識の齟齬で起こります。

例えばあなたがとりあえず情報収集から初めて、転職する意思が低い場合でも

頻繁に電話やメールが来ることがあります。

 

この場合、あなたの転職活動の進め方が転職エージェントに伝わっていない可能性があるので、しっかり意思を伝えれば連絡も減るかと思います。

 

転職活動は「情報戦」です。

 

情報を制する者が転職を制します。

 

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転職は迷うことだらけですが、どれだけ事前の情報で正確かつ詳細な情報を集めるかの

「情報戦」です。

 

特に在職中では得られる情報には限りがあり、その時間も中々取れないのが現実です。

意思決定に必要な情報収集を行うために、エージェントはその部分を代わりに行うのが仕事です。

転職を決めるのはあなたです。

あくまで転職エージェントは、あなたの転職を成功に役立つ手段で、

役に立つ情報をいただけるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 

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